国債価格と利率の関係

国債価格と利率の関係国債価格と利率は逆の関係になっていると言われています。
国債は金利が固定されているので、これから金利が上がる、と見込まれるときは、既に発行された国債の金利は据え置きになるので、価値は下がっていきます。

金利が下がっていくと、高い利率のままの国債は価値を増します。その国債を持っていれば、その利率に応じた額をもらえるので、高い金利の付いた国債の価格は上がっていくのです。

通常の国債には、国債市場が成立しているので、自由に売買することができます。

予想される今後の国債利率

国債の利率 買うべき?利率の変動要因
上昇
× ・国債発行残高が増加しており、政府の信用が揺らいでいる。国債を購入してもらうためには、利率を高くするしかない
・個人向け国債を発行したこと自体が、国債が買われなくなったことを意味している
・政府の歳出に占める国債の利子の支払いが巨額になっている。そのため国債には警戒心が伴う
下落
・消費を促進させ、企業の設備投資を増やそうとする金融政策が採用された場合、お金を借りやすくしなければならない。利子を下げることで経済を活性化できるからである
・銀行が他者に貸すための利率を減らせば、銀行へ預ける場合の利率は減ってしまう。なぜなら、その差額で銀行は儲けているからだ。つまり、預貯金の利率も下がっていくので、固定金利の国債は価値を増すことになる。国債の買い時となる。
実際、市中の利率は限界に来ています。低金利政策が長く続いたにもかかわらず、いっこうに回復しない景気や将来不安もあって、借金しても返せる見込みがなく、借りようとしないからです。モノが売れないので、経済規模が膨らまず、不況が続いていることになります。
現状を鑑みて、金利を下げたところで、国債の価値が上がったとしても、微々たるものでしょう。

国債の金利はどれくらいか?

ところで、国債を購入すると利払いはどれくらいなのでしょうか?
一般的に、利率は、国債>定期預金>預貯金 という序列になっていると言われますが、実際に確認してみましょう。

国債の利率

個人でも手軽に買えるといった触れ込みで発行された個人国債です。1万円あたり、35~36円となっています。
変動金利は上がることもありますが、下がることも、もちろんあります。
金利が高騰すれば、ハイパーインフレか国家破産の前兆なので、はるかにマシですが、それにしても少ない金額ですよね。
100万円分購入しても、3500円~3600円しか、利払いがないわけです。他に利率のいい商品はないものでしょうか?

国債の利率は少なすぎる! と思う方へ

国債の利率は少なすぎるのではないか? 100万円購入して、年間、たった3500円とは…と思っている方が大勢いると思うので、もっと利率がよくて、取引のやり方によっては安全な運用ができる商品がないか探してみました。

条件は、高い利率と安全性です。

その結果、FXの金利を利用した取引が該当するのではないかという結論に至りました。

なかでも、オーストラリアドルやニュージーランドドルは金利が高いようです。

国債より利率が高い商品

話がうますぎる、との警戒心は正解です(国債は利率が低すぎて、9割5分がた国民が購入していますが)。
為替なので、為替相場の変動によって、損益が発生するのです。金利をもらえるときは買っているときなので、円高に気をつければいいことになります。

安全性はどうか? についてですが、

国債の利率の高さと安全性を維持する商品

と、このように金利が毎日付くので、含み損が出てもカバーできます。
ここ10年間のオーストラリアドルの最安値は、60円前後です。100万円の資金を用意すれば、-100円まで耐えられますが、そんな円高になど、なるわけがありません。ということは、リスクを制限できるということです。
国債は100万円購入しても、年3500円しか付きませんが、FXなら2万円で約3.3万円の金利が入ります(残りの資金は、円高時に備えて余裕資金として残しておくのです)。
国債の利率は低すぎる! とお嘆きの方、FXで運用してみませんか?


国債を買おうかな? でも国債の価格と利率の関係ってよく分からないな? とお思いの方へ。国債の利率は長期金利、たとえば住宅ローンを借りるときの利率を考えればいいと思います。利率が低くなるのだったら、ローンとしては借りたほうが得ですが、貸す側(お金を貸してあげるから利率を受け取れる)としては、化したくありませんよね。 というわけで、利率が低くなっていくようでしたら、国債は購入してもウマミがありません。せいぜい預貯金よりマシな程度です。 逆に、利率が高騰する場合を考えてみましょう。国債の利率が高騰するときは、返済が危ぶまれる場合です。そもそも買い手がいないから国債価格を安くするわけです。そして、さらに買い手を募るために利率を上げるものです。破産間近の政府国債はひどいものです。買ったはよかったが、まさかの国家破産、なんてことになりかねません。 しかし、日本は債権国です。貸さなくていいのに(と思いますが)、貸しまくっています。そのため国債の利率は低く設定されています。急激な変化はなさそうなので、財テクの商品にはカウントできないでしょう。 逆に目が離せないのが、アメリカの国債です。長期金利も上がり始めています。国債の利率がはね上がるということは、国力の衰退を意味していますから、ドルは暴落ということになるでしょう。もし、財テクをお考えなら、米ドルを売る(買うのではなく)ことを考えたほうがいいでしょう。

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